『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を久しぶりに見ようと思ったものの、
「結局、どんな話だったっけ?」
「ハサウェイとクェスに何があった?」
「『閃光のハサウェイ』と、どうつながっている?」
となっている人もいるのではないでしょうか。
私も昔はアムロとシャアを中心に見ていたので、二人の戦いやνガンダム、サザビーの印象は強く残っています。
一方で、『閃光のハサウェイ』を見たあとでは、その戦いのそばにいた少年ハサウェイのことも気になるようになりました。
この記事では『逆襲のシャア』を最初から細かく解説するのではなく、久しぶりに見る人が思い出しておきたいポイントを3つに絞って振り返ります。
時間がない人はここだけ|30秒で復習
- 『逆襲のシャア』の舞台はU.C.0093
- シャアはネオ・ジオンを率い、アクシズを地球へ落とそうとする
- アムロはロンド・ベルの一員としてシャアを止めようとする
- 少年ハサウェイはクェスと出会い、戦いに巻き込まれていく
- その12年後、ハサウェイは反地球連邦政府運動「マフティー」のリーダーになっている
この5点が戻れば、『逆襲のシャア』と『閃光のハサウェイ』の大きなつながりは見えてきます。
もう少し思い出したい人は、3つの疑問から振り返っていきます。
Q1. 『逆襲のシャア』は結局どんな話だった?
『逆襲のシャア』は、アムロ・レイとシャア・アズナブルの最後の戦いを描いた作品です。
一年戦争から長く続いてきた二人の関係が、U.C.0093でついに決着を迎えます。
シャアは何をしようとしていたのか
シャアはネオ・ジオンの総帥として再び表舞台に現れます。
彼が選んだのは、小惑星アクシズを地球へ落下させ、地球に住み続ける人々を宇宙へ移住させようとする方法でした。
地球を守るために、人類を宇宙へ上げたい。
その理想のために、非常に大きな犠牲を伴う方法を選んだのが、このときのシャアです。

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~閃光のハサウェイ & 逆襲のシャア~
発売元:株式会社バンダイ / ©創通・サンライズ
サイト管理人所有・撮影
アムロはシャアを止める側にいる
一方のアムロは、地球連邦軍の独立部隊ロンド・ベルの一員としてシャアと戦います。
ν(ニュー)ガンダムに乗るアムロと、サザビーに乗るシャア。
『逆襲のシャア』と聞いて、まずこの二人の戦いを思い出す人も多いのではないでしょうか。

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私も昔は、ほとんどアムロとシャアを追いながら見ていました。
しかし『閃光のハサウェイ』へつながるという視点で見直すと、もう一人忘れられない人物がいます。
ブライト・ノアの息子、ハサウェイです。
Q2. ハサウェイとクェスに何があった?
『逆襲のシャア』のハサウェイは、まだ少年です。
そのハサウェイが出会い、強く惹かれていくのがクェス・パラヤでした。

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ハサウェイは、なぜクェスに惹かれたのか
クェスは高いニュータイプ能力を持っていますが、まだ大人になりきっていない少女でもあります。
自分の気持ちをうまく整理できず、大人たちに反発しながらも、自分を理解してくれる相手を求めているように見えます。
そんなクェスに対して、ハサウェイも何か通じるものを感じたのではないか、と私は思っています。
ハサウェイもまた、ブライトとミライの息子として大人たちの世界にいる一方で、周囲から見ればまだ子どもです。
二人とも大人たちの都合や戦いに巻き込まれながら、それでも一人前の人間として自分を見てほしい。
そんな似たような息苦しさを抱えていたからこそ、ハサウェイはクェスを放っておけなかったのかもしれません。
もちろん、作品の中で「二人は同じ悩みを持っていたから惹かれ合った」と明確に説明されているわけではありません。
ただ、50代になった今あらためて見ると、単純な少年の恋心だけではなく、大人の世界の中で居場所を探していた者同士という部分にも、二人の近さを感じます。
クェスはシャアのもとへ向かう
しかしクェスは、ハサウェイのそばにはとどまりません。
アムロにも自分を受け止めてもらえず、やがて自分を必要としてくれるように見えたシャアのもとへ向かいます。
高いニュータイプ能力を持つクェスは、ネオ・ジオン側で戦いに参加することになります。
ここでクェスを見ると、シャアに自分の価値を認めてもらったように感じる一方で、その能力を戦争の中で利用されていく少女にも見えます。
そしてハサウェイもまた、クェスを追うように戦場へ入っていきます。
クェスを失う経験がハサウェイに残る
戦いの中で、ハサウェイはクェスを失います。
『逆襲のシャア』だけを見ていると、アムロとシャアの最後の戦いがあまりにも大きいため、その陰に隠れてしまいがちな出来事かもしれません。
しかし、その少年が12年後の『閃光のハサウェイ』の主人公だと考えると、見え方が変わってきます。
青年になったハサウェイを見ても、クェスの記憶が完全に消えたようには感じられません。
だからこそ、『閃光のハサウェイ』でギギと出会ったときのハサウェイを見ると、『逆襲のシャア』でのクェスとの出来事を思い出しておきたくなります。
Q3. 『逆襲のシャア』は『閃光のハサウェイ』にどうつながる?
『逆襲のシャア』の舞台はU.C.0093。
『閃光のハサウェイ』は、その12年後となるU.C.0105です。
『逆襲のシャア』では少年だったハサウェイが、12年後には反地球連邦政府運動「マフティー」のリーダーとして行動しています。

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アムロとシャアの戦いを見ていた少年
ハサウェイは、『逆襲のシャア』でアムロとシャアの戦いと、その周囲で起きた出来事を体験しています。
シャアは、今の世界を変えるために大きな力を使おうとしました。
アムロは、それを止めようとしました。
その二人の戦いをすぐ近くで見ていた少年が、12年後には自分自身も「世界を変えようとする側」に立っています。
もちろん、
「『逆襲のシャア』での経験だけが原因で、ハサウェイがマフティーになった」
と単純に考えることはできません。
それでも、少年ハサウェイが何を見て、何を失ったのかを思い出しておくと、『閃光のハサウェイ』での彼の見え方は少し変わってきます。
『閃光のハサウェイ』を見る前に思い出しておきたいこと
- 少年ハサウェイはクェスと出会い、彼女を失っている
- アムロとシャアの最後の戦いを間近で経験している
- 12年後には、自らマフティーとして世界を変えようとしている
『閃光のハサウェイ』第1作から『キルケーの魔女』までを復習したい場合は、こちらの記事でも3つのポイントに絞ってまとめています。
→ 『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』を見る前に|第1作と『逆襲のシャア』を3つの疑問で復習
まとめ|年を重ねると、シャアの見え方も変わった
『逆襲のシャア』を思い出すなら、まずはこの3つで十分だと思います。
- シャアとアムロは、アクシズを巡って最後の戦いをした
- 少年ハサウェイはクェスと出会い、戦いの中で彼女を失った
- その12年後、ハサウェイ自身がマフティーとして行動している
高校生だった頃の私は、『逆襲のシャア』をかなり単純に見ていたように思います。
主人公のアムロが善で、シャアが悪。
アムロがシャアの企みを阻止する、どこか勧善懲悪的な見方をしていました。
もちろん、νガンダムとサザビーの戦いが格好よかったという印象も強く残っています。
でも、年を重ねた今あらためて見ると、シャアの見え方は少し変わりました。
彼が選んだ手段に共感するわけではありません。
それでも、
「このままでは世界は変わらない」
「地球や人類の未来をどうにかしなければならない」
と考えていたシャアの気持ちは、高校生だった頃より理解できるようになった気がします。
一方で、それを止めようとしたアムロの側にも、やはり理解できるところがあります。
若い頃は善と悪のように見えていた二人が、今見ると、それぞれ違う考え方で未来を見ていた人物に見えてくる。
そして、その二人の戦いをすぐそばで見ていた少年ハサウェイが、12年後には自分自身のやり方で世界を変えようとしている。
そう考えると、『逆襲のシャア』から『閃光のハサウェイ』へのつながりも、以前とは違って見えてきます。
見る側の年齢が変われば、同じ作品でも共感する人物や気になるところが変わる。
それでも、もう一度見たくなるものがある。
『逆襲のシャア』が長い間愛され続けている理由の一つは、そんなふうに、見る時期によって違った受け取り方ができる作品だからなのかもしれません。
「オタク再起動」は、昔好きだった趣味を、大人になった今の環境でもう一度楽しむためのブログです。
今回は『閃光のハサウェイ』へつながる視点から、『逆襲のシャア』を振り返ってみました。
